私が小さい頃は住宅の「個室」に対して大きな憧れがあり、中学生の時にはじめて個室をもらえた時はとにかく嬉しかったことを覚えています。

そんな世代(正確にはもう少し下の世代ですが) が親になり、今度は自分たちが家を構える番になると、子育てにおける「個室」の考え方が真逆になるのが面白いところ。

最近の家づくりは【リビ充】という考え方が人気を集めています。




【リビ充】とは、リビングで家族みんなが集まってそれぞれが充実した時間を過ごす暮らし方のこと。


そのためにリビングを大きく取って勉強スペースやリラックスコーナーを作り、逆に個室スペースを少なくしたりワンフロアにしたりして、家族が個室に閉じこもるのを極力減らす間取が多くなっています。

SUUMOジャーナルに、新築で購入したマンションをいきなりリフォームしてリビ充な間取に変えた事例が上がっていました。

【リビ充家族[1] 充実したリビングなら中学受験だって乗り越えられる!】





子どもが小学校に入学する時に家を建てて、高校卒業と同時に一人暮らしを始めるとして、子どもと一緒に暮らせる時間はわずか10数年。

この限られた時間の中で、できるだけ子どもたちとのコミュニケーションを取っておきたいと考える親世代が増えてきたことで、もはや【リビ充】間取が主流と言えるほどになっています。



この【リビ充】間取がいいかどうかは、それぞれの家族の価値観や子育て方針によって意見が別れるところでしょうし、それでいいんだと思います。


住宅の間取には時代にあわせてトレンドがあります。



親戚やご近所が集まることが多かった時代は、普段はふすまで仕切って必要な時に外して続き間にする間取。

マイホームがステータスだった時代は、南向きの一番良いスペースに来客用の応接間を作る間取。

核家族化が進んできた時代は、各個室を廊下で結ぶ間取。

それから大きな収納スペースを設ける間取が流行り、断捨離ブームからは収納をスペースよりも使い方で考える間取になり、今は家族の絆を深める【リビ充】な間取。



どの時代の間取が良かったのかは、家族構成や価値観の変化によって答えが変わってきます。

大切なのは、こうした間取のトレンドを盲信するのではなく、家づくりをきっかけに自分たち家族の生活を数十年先までしっかり考えること。


家づくりのパートナーを選ぶ時は、価格や間取やデザインの流行性だけでなく、この「自分たち家族の数十年先までの暮らし方」を一緒になって考えてくれる建築会社を選んでいただきたい。

いろんなタイプの住宅会社さんとお付き合いしてきて、私が唯一言い切れる確信部分です。




・・・堅い話になってしまった・・・。




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